地域の歴史学


 私が関わった地域史の活動をご紹介します。

六浦文化研究所

1986年に惜しくも破壊された上行寺東遺跡(横浜市金沢区)の保存運動を母体として、六浦の地域史、東国の文化史・宗教史・民衆生活史を研究・調査していくことを目的に、1988年3月に設立された。現在休会中。



    金沢・六浦関係文献目録 PDF版

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三浦一族研究会

三浦半島に深い関わりを持つ三浦一族、その歴史の掘り起こしと研究を目的として1996年5月に設立された。歴史研究者ら数名の客員研究員・特別研究員と約300名の会員からなる。講演会、研究発表会、史跡巡り、『吾妻鏡』の講読会を日常活動とし、機関誌『三浦一族研究』を年1回発行する。『吾妻鏡』(底本は吉川本)から三浦一族関係記事を抜粋し、綱文・読み下しなどを付けた『三浦一族資料集 吾妻鏡編』I〜IVを刊行。高橋が講師を務める「吾妻鏡を読む会」は第1・第3日曜日14:30〜16:30に開催、現在建長4年を講読中。
年会費\1,000。事務局の連絡先は

238-8550 横須賀市小川町11 横須賀市役所文化振興課内 三浦一族研究会事務局


これまでの主な行事

   年  度     総会記念講演        シンポジウム・講演会
平成8(1996)年度 山中裕「吾妻鏡の編纂と原史料」 シンポジウム「三浦一族と和田合戦」山田邦明、石渡隆之・伊藤一美・湯山学
平成9(1997)年度 五味文彦「相模国と三浦氏」 シンポジウム「実朝暗殺と三浦一族」奥富敬之、伊藤一美・石渡隆之・湯山学
平成10(1998)年度 山田邦明「南北朝・室町時代の三浦氏」 シンポジウム「承久の乱と三浦一族」野口実、伊藤一美・鈴木かほる・高橋秀樹
平成11(1999)年度 上杉和彦「鎌倉幕府の支配と三浦氏」 シンポジウム「宝治合戦と三浦一族」三浦勝男、鈴木かほる・永井晋・高橋秀樹
平成12(2000)年度 石丸 煕「海のもののふ三浦一族」 講演会  鈴木かほる「宝治合戦後の三浦氏」
平成13(2001)年度 山口俊章「源氏と三浦一族」 シンポジウム「三浦氏と北条氏」奥富敬之、永井晋・湯山学・伊藤一美
平成14(2002)年度 高橋秀樹「三浦介の成立と伝説化」 講演会 黒田基樹「戦国期の三浦氏」
平成15(2003)年度 筧雅博「鎌倉幕府史探求の試み」 講演会 伊藤一美「初期三浦武士団の歴史的位置」
平成16(2004)年度 村井章介「西国の三浦氏」 講演会 山田邦明「鎌倉幕府と佐原一門」
平成17(2005)年度 野口実「三浦氏と京都」 シンポジウム「院政・鎌倉期の三浦一族」真鍋淳哉、高橋秀樹・永井晋・山田邦明・伊藤一美
平成18(2006)年度 森幸夫「中村氏の成立と三浦氏」 講演会 佐伯真一「平家物語に描かれた三浦一族」
平成19(2007)年度 高橋慎一朗「中世の都市と三浦一族」 講演会 鈴木かほる「曾我兄弟の仇討と三浦一族」
平成20(2008)年度 中澤克昭「衣笠城合戦から考える中世の城と戦い」 シンポジウム「南北朝・室町期の三浦一族」山田邦明、高橋秀樹、真鍋淳哉、山家浩樹、伊藤一美
平成21(2009)年度 鈴木かほる「源頼朝のご落胤と伝ご落胤―三浦氏を含めて」 講演会 小和田哲男「戦国大名後北条氏と三浦氏の攻防」
平成22(2010)年度 海津一朗「鎌倉御家人三浦氏の西国支配と紀伊南部荘」 講演会 山家浩樹「夢窓国師と三浦氏」
平成23(2011)年度 本郷恵子「海をひらく三浦一族」 シンポジウム「三浦義村と中世国家」高橋秀樹、野口実、永井晋、真鍋淳哉
平成24(2012)年度 小川剛生「三浦道寸と太田道灌―戦乱の世に生きた武家歌人の実像を探る」 講演会 本郷和人「三浦一族と平清盛」
平成25(2013)年度 山本勉「運慶と東国―浄楽寺諸像の日本仏像史上の意義― 」 和田合戦800周年記念シンポジウム「和田合戦から「和田鎌倉内乱」へ」伊藤一美、坂井孝一、高橋典幸、高橋秀樹
平成26(2014)年度 細川重男「宝治合戦と幻の軍記物」 講演会 高橋修「黎明期の三浦一族―中世初期関東の勢力地図の中で―」
平成27(2015)年度 ミニ・シンポジウム「三浦一族研究の最前線」真鍋淳哉、高橋秀樹、伊藤一美


     『三浦一族史料集 吾妻鏡編 IV 』刊行のお知らせ



新横須賀市史


市制百周年(2007年)を記念して、はじめて大がかりな市史編纂事業が進められている。2004年3月刊行の資料編古代・中世1を皮切りに、資料編7冊、通史編2冊、別編5冊の計14冊が2014年までに刊行される。古代・中世史部会は山中裕氏を部会長に、山田邦明・黒田基樹・近藤好和の各氏と高橋秀樹で構成されている。資料編古代・中世 Iには鎌倉時代以前の三浦氏関係資料を網羅的に掲載しており、資料編古代・中世IIには南北朝〜戦国期の三浦一族や三浦半島に関わる資料を収めた。この二冊に漏れた史料に『相模国風土記稿』の三浦郡部分を加えた資料編古代・中世補遺も刊行されている。平成24年5月の通史編自然・原始・古代・中世の刊行をもって、古代・中世支部会は解散した。なお、編纂事業の機関誌として『市史研究横須賀』が年1回刊行されている。


     『新横須賀市史』資料編古代・中世I刊行のお知らせ