『新訂吾妻鏡』刊行のお知らせ


高橋秀樹編『新訂吾妻鏡』全10冊(和泉書院)

A5判・上製・カバー装 
各巻約300頁予定
隔年刊行予定


 第1回配本 一 頼朝将軍記1 治承四年(1180)〜元暦元年(1184)
              口絵カラー1頁、モノクロ3頁、317頁
   2015年3月31日刊行 本体3900円 1978-4-7576-0730-9

 『吾妻鏡』は、鎌倉幕府によって編纂された歴史書で、治承四年(一一八〇)〜文永三年(一二六六)の出来事を編年体で記している。本書は最善本である吉川史料館所蔵本(吉川本)を底本とし、これと系統を異にする北条本・島津本・毛利本の集成本系三本、集成される以前の古い『吾妻鏡』の形を残す抄出本・零本を対校本に用い、新出記事を含む仮名本を参考にして校訂を行う。校訂注に反映されない異同についても下部欄外にすべて示し、利用者の判断・解釈に資するように努めた。本文には人名などの説明注を施し、引用文書や交名については、諸本間の改行位置や字配りの違いなども注記する。また、上部欄外には記事の概要を標出の形で示し、各巻末には該当巻の詳細な人名索引を付すなど、現在考え得る最良の活字本テキストを目指す。
 第一冊には、吾妻鏡年譜と治承四年〜元暦元年の記事、および参考として北条本の巻首目録、島津本・毛利本の吾妻鏡目録を収めた。

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【全巻の構成】
 一 頼朝将軍記1 治承四年(1180)〜元暦元年(1184)
 二 頼朝将軍記2 文治元年(1185)〜文治三年(1187)
 三 頼朝将軍記3 文治四年(1188)〜建久二年(1191)
 四 頼朝将軍記4・頼家将軍記 建久三年(1192)〜建仁三年(1203)
 五 実朝将軍記  建仁三年(1203)〜承久三年(1221)
 六 頼経将軍記1 承応元年(1222)〜嘉禎元年(1239)
 七 頼経将軍記2 嘉禎二年(1240)〜寛元二年(1244)
 八 頼嗣将軍記  寛元二年(1244)〜建長四年(1252)
 九 宗尊将軍記1 建長四年(1252)〜正嘉元年(1257)
 十 宗尊将軍記2 正嘉二年(1258)〜文永三年(1266)