中世記録史料の世界 その2


中世後期の主な日記

書 名 記 主 年紀 ひ と こ と
園太暦 洞院公賢 1309-1360 散逸が惜しまれる日記の筆頭かもしれません。
空華日用工夫略集 義堂周信 1325-1388 むっ、むずかしい。
師守記 中原師守 1339-1374 外記の先例勘申能力には感心させられます。
後深心院関白記 近衛道嗣 1352-1383 道嗣は親戚づきあい、家族サービスが好きそうです。
後愚昧記 三条公忠 1361-1383 三条家の日記は全体的にみて面白味がないと思うのは私だけでしょうか。
兼宣公記 広橋兼宣 1387-1428 これまた1冊のみ既刊。なんとかしろ。
薩戒記 中山定親 1401-1456 マニアックな故実家。
康富記 中原康富 1401-1455 最近読み直しましたが、非常におもしろい日記です。
満済准后日記 満済 1411-1435 これをじっくり読み込めば、室町時代史像が変わるかもしれません。
山科家礼記 大沢久守ほか 1412-1492 最近歴博田中本の「文明18年雑記」が翻刻されました。
建内記 万里小路時房 1414-1455 自筆は結構読みにくい。
看聞日記 貞成親王 1416-1448 奥が深い。話題の宝庫という感じです。
蔭涼軒日録 季瓊真蘂ほか 1435-1493 禅宗の坊さんの日記と言うだけで腰が引けてしまいます。
大乗院寺社雑事記 尋尊 1450-1508 奈良はやっぱり特殊な世界です。
親長卿記 甘露寺親長 1466-1499 実隆・宣胤と併せて読むと人間関係が立体的に構築できます。
実隆公記 三条西実隆 1474-1536 歴史畑の人間がきちんとした仕事をすべき素材です。
お湯殿の上の日記   1477-1846 読みたいとは思っているのですが、ひらがなを追っていくのが・・・
多聞院日記 英俊ほか 1478-1618 まだ読んだことがありません。
宣胤卿記 中御門宣胤 1480-1522 室町の公家はきっとアル中です。
政基公旅引付 九条政基 1501-1504 中世前期の日記の目では、彼の文法にはついていけません。
言継卿記 山科言継 1527-1576 復刊されたのは喜びです。